てぃーだブログ › AYN: › AYN建築構造知識 › 本日は鉄筋コンクリート造建築物の劣化と保存シンポジウム1へ行って来ました^^
過去の記念動画連続再生

2023年03月29日

本日は鉄筋コンクリート造建築物の劣化と保存シンポジウム1へ行って来ました^^

今後の沖縄に必要となる知識以下の先生方を招いて行われました。

西岡聡 文化庁 文化資源活用課 震災対策部門 文化財調査官
崎原康平 琉球大学
佐藤大輔 株式会社コンステック
今本啓一 東京理科大学
岸本一蔵 近畿大学

ヘリテージマネージャーで講師をして頂いた今本先生も来沖されていました^^
覚えていてくれました^^

話が長くなるので、私の質疑した3点ほど
西岡先生の広島平和記念資料館 杭補強に関しての内容、大林組さんのサイトに詳しく書かれていたので参考にしてください。
https://www.obayashi.co.jp/thinking/detail/project55.html
立っている建物の下に鋼管杭25mを打つわけですから継ぎながら行われたとのことです。

崎原先生の塩分飛散量の研究ですが、個人的にマイアミの倒壊したマンションは複合的な劣化が原因とされていますが、地下駐車場にハリケーン等で海水が入り込むような地域だと記憶しています。この稀な洪水時に海水につかるのと飛散による塩分はどちらが甚大か気になるところです。いずれにしても水で流すことが有効的だそうです。台風後車は洗車しますが家はなかなか洗わないですね^^

岸本先生は鉄筋コンクリート耐力の経年劣化は鉄筋の錆による断面欠損よりも先に腐食による付着力低下が部材を脆性的な破壊形式に近付けることを話されていました。
私はSRCの鉄骨の適度な腐食は合理的と言う認識は正しいか質問した。重要なのは腐食してアルカリに包まれるのは問題ない。しかし無錆状態でも中性化して腐食が始まる時点で目には見えない膨張と亀裂が付着力を低下させる。クラック以前の話だと話してくれました。

まだ言いたいことありますがこの辺にします^^

入場料無料、受付の方より本を頂いた^^ 何と太っ腹なシンポジウム^^
しかも著者が天野先生となると親近感が沸きます^^
構造力学の本、沖縄県建築設計サポートセンターが出しているのですね。
学生の学ぶ力学。実務的な保有水平耐力、仮想仕事、マトリックス法。付録にはExcelVBAを駆使した接点数100までの任意フレーム解析が可能なコードも掲載されていた。断面の性質から応力解析の広範囲をカバーしている。

私の過去の関連ブログ:「運命で結ばれた「沖縄」と「鉄筋コンクリート建物」」
https://namizato.ti-da.net/e12315206.html



並里義明建築研究所/ AYN Architect Yoshiaki Namizato
http://namizato.jp



本日は鉄筋コンクリート造建築物の劣化と保存シンポジウム1へ行って来ました^^



同じカテゴリー(AYN建築構造知識)の記事
竜巻多発
竜巻多発(2023-04-02 21:53)

建築に翼を!^^
建築に翼を!^^(2022-06-08 21:48)


Posted by 並里義明建築研究所 at 22:33│Comments(0)AYN建築構造知識
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。