AYN:

建築のデザインはモダニズム建築が大部分を占めています。これは建築生産的な状況も後押ししたのですが。その味気無さにポストモダン建築や脱構築主義建築が生まれました。
　
モダニズム建築はボックス的で単純なものだけをイメージするかもしれませんが決してそうではありません。日本建築との共通的なグリッドだけが独り歩きしたのかもしれませんが、モダニズム建築には幾何学的多様な形態もその普遍性から内在しています。
　
デジタルデザインで与えられるそれらの点は適当なスケッチで与えられるものではなく幾何学的アルゴリズムから与えられる点で、人間業では数週間やコンピュータ無しには不可能なものがほとんどです。これらは過去に栄えたモダニズム建築が置き去りにした部分だと考えられています。建築生産にもコンピュータが導入され、その可能性が広がっています。
　
イデア的概念がその形態を現し、現実世界へ現れるのです。新しい建築デザインの手法です。

Presented by 並里義明建築研究所/ AYN