AYN:

まず先日名付けたテーブルクロス崩壊を表現したよくできた動画が作成されていた。
一つの可能性として動画は作成されている。
https://www.youtube.com/watch?v=hynHiWE818c

動画で違うと思う点----------------------------------------
パンチングを起こしたのはスパン、負担面積の大きいもう少し中央の部分が先ではないか。目撃者の確認した位置の上部はちょうどエントランスの階段やプランターのある位置なので不自然なではないけれど、プールデッキにできた谷の折り目を見るとそう思う。
動画は恐らく最初の目撃者の証言の位置から見えた部分だけを強調しているのではないか。
https://www.miamiherald.com/news/local/community/miami-dade/miami-beach/article252487373.html

プールデッキと建物フロアの段差は45㎝スラブ、24㎝、柱40㎝角、さらにエントランス階段部分を支持するフレームにより拘束されていたため、この動画の様に柔軟に外側へ変位したか疑問を感じる。

昨日の投稿では圧壊説について考えたが、この動画の様に垂れ下がる角度が大きければこの動画の様に外側に引っ張るのではなくむしろ、階段が片持ち状態になり柱を内側に押す曲げモーメントがかかっていたことも想像できる。

屋上のペントハウス---------------------
竣工図には屋上にペントハウスが追加、増築されたような記載があるが、その説明は以下のサイトにある。
https://nypost.com/2021/06/28/developers-of-florida-building-added-penthouse-at-last-minute/
建築確認申請の承認の土壇場で変更したようだ、いずれにしても追加になる重量に関しては確認して行ったとされている。この件は工事着工前の話。このペントハウスと今回の崩壊の因果関係は分かっていない。


並里義明建築研究所/ AYN Architect Yoshiaki Namizato
http://namizato.jp