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2016年06月13日

大雨の建物の被害

建物とは極論で言うとシェルターだという話は以前にもしましたが当然今回の大雨からも住人を守らなくてはいけませんし、もちろんそのようにできています。いろいろ作る側の問題が取だたされますが使う側の問題点を考えたいと思います。
 
建物の屋根は本来勾配があり、極力傘のように雨を外側へ流す機能を持っていました。近年は鉄筋コンクリートによるフラットで歩行可能な屋根が出てきて、これを陸屋根(ろくやね)と言います。この様な屋根は周りに手摺を配し、パイプから水を流す手法を取ります。近年のゲリラ豪雨は以前では想定できない程の水が一気に建物の屋外排水として流れこみます。さらに枯葉などでパイプが詰まると当然水が排出出来なくなります。コンクリートの手摺で切り目が無いとどんどん水が増します。屋上にハイサイドライト等の開口が屋上レベルに近い場合当然侵入しますし、ベランダだとそのまま床のレベルに達してしまいます。
 
建物は排水の検討は行っても掃除をしないことまでは想定されていませんし。このようなことが起こりうる場合にはオーバーフローを設けることが無難だということがわかります。家を維持管理し、機能を維持することも家主の重要な内容なのです。

---AYN設計---
http://namizato.jp

#シェルター #ゲリラ豪雨 #陸屋根 #屋上排水 #オーバーフロー

大雨の建物の被害



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Posted by 並里義明建築研究所 at 14:46│Comments(0)家づくりに関する知識
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