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2016年05月17日

ハトとエプロン?? ここにある言葉で連想するものは?

 
ラーメン
エプロン
よせむね
ハト小屋
ボーリング
犬走り
芋積み

縄張り
ちり
遊び
逃げ
 
 
 
 
答えは建築用語です。
その用語の中でもとくに一般の印象とは異なる、想像のつかないものを集めてみました。
 
簡単に説明したいと思います。^^
 
ラーメン
食べ物では無く、構造形式のひとつで沖縄の鉄筋コンクリート造での柱がグリッド状にあるような建物は大体この形式です。(写真はギリシャのラーメン構造)
 
エプロン
厨房とは全く関係なく、鉄骨造の屋根の部品のひとつで水の侵入を防ぐ役割をします。
 
寄棟(よせむね)
響きが寄せ胸のように聞こえますが屋根の形状を表す言葉です。
ハト小屋
画像検索してやっぱりハトが住んでいそうなのがおもしろい。そうではなく、コンクリートの屋根にパイプを通す際に必要なものです。設備のメンテナンス、屋根の防水仕様を維持するために必要なものです。
 
ボーリング
ボウリングセンターと関わりはありません、地面に穴を空ける行為で土地の地面の硬さを調べる際に行われ。サウンディング調査で実際に土質や硬さを確認していきます。
 
犬走り
犬がいなくても、犬走りです。一般に建築で言う犬走りとWikipediaでは若干意味が異なっています。犬走りは家の周りのコンクリート1mぐらい人が歩く部分のことを指します。
 
芋積み
ブロックや煉瓦の積み方でグリッド状に縦にそろえて積む方法です。
 

飼育の必要のない馬です。馬は建築の中でも3種類ぐらいあるようで、イメージは何かを載せるまたは上るための台を指します。
 
縄張り
これは一般の縄張りに意味が近いと思います。しかしここでは家主にとっての家の縄張りを示すもので。着工前に建物の位置を敷地に落とし込み確認する作業です。
 
ちり
捨てられるものではありません。面と面の段差のことを指します。
 
逃げ
逃げれば逃げるほど楽なのです。建物は工業製品のような精密性を求められると言いたいところですが、これは理想的な話で有名な建築家は「住宅は住むための機械である。」と発言した内容からもそのような理想像が伝わります。この発言は有機的建築信者からは大バッシングを受けたがその言葉の意味するものはデザインの印象では無く、工業製品の様に精度良く建築を作っていく時代の幕開けを意味する内容だそうです。しかし現在でも現場でコンクリ型枠や木、石膏ボードを切っているのは人間です。全てに0.5㎜単位の精度でしるしを付け切断することはできたとしても時間がありませんし、むしろそのような技術を必要としないような流れになっているのが現在の工法です。極端に1cm、2cmの誤差が出ても上からのカバーで問題なく見た目が美しくなれば良いじゃないの!これが逃げです。ブロックやタイル等のユニット間の目地も似たようなことが言えます。これにより作業効率は格段に上がり、要求熟練度も低くなります。
 
遊び
一生遊んでいても怒られません。熱膨張や動きに対して干渉しないよう最初から考慮して隙間を空けるのを遊びと言い、クリアランスとも呼ばれます。逃げは材料自体やその設置の誤差に対して、遊びは物理的な動きの吸収。

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Posted by 並里義明建築研究所 at 23:15│Comments(0)家づくりに関する知識
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