天動説から地動説へ、一つの矛盾から洗脳脱却へ。

並里義明建築研究所

2016年01月08日 14:09

天動説から地動説へ、一つの矛盾から洗脳脱却へ。

天動説、地球は宇宙の中心にあり動かず、太陽を含むその他の星は地球を中心動いているという考えはにはプトレマイオスにより提唱され1000年もの間人々はその考えを受け入れてきた。その軌道は右側の図の様にかなり複雑な動きをしている。外トロコイド的な動き。

1543年 コペルニクス 地動説
「宇宙は数学的にもっと合理的な運動をしているのではないか」
その発想は的を得ていたものの軌道が円と仮定した場合観測結果と一致せず、騒ぎになることはなかった。熱心なクリスチャンであった。聖書を否定する馬鹿者とルターから罵られる。

1616年 ガリレオ 金星の大きさの変動は地動説が正しいことの証拠だと説く。以後地動説を唱えることコペルニクスの文献閲覧はローマ教皇により禁じられる。1633年 宗教裁判問題に発展、終身刑。

1630年 ケプラー 楕円軌道 これで宇宙から聖書は追い出される形になったが当の本人は神学校の出身であり、良い牧師になるには天動説を信じているようではいけないのではないかと悩んでいたようだ。しかし、何故天体がひきつけ合うかは不明であった。

1665年 ニュートン 万有引力、慣性の法則で地動説が理論的に成熟したが、誰が最初に動かしたのかは解き明かせていない。

1995年 カトリックが正式に天動説を放棄し、地動説を承認したのは1992年だそうで、ガリレオの誤審から350年ほど。

興味深いことに、科学者のほとんどは熱心な信仰者であり、化学を学ぶことが真に神の御業を読み解くことと考えていた。その後彼らが宗教批判をした話は聞かない。

自分の生まれ育った家族、国家、宗教、政党は吟味し、否定することもなく無条件に人はその属性を受け入れる。自分のアイデンティティを確立し、現象を注意深く観察し属性を批判し、またそのことから迫害を受ける。一番辛かったのはその科学者たちだったに違いない。熱心な者が故、矛盾なまま放置はできない。しかし権力者が意外にその正義を望んでないことを知った時に、所詮操り駒の様でしかないことを知るのだろう。

情報は遮断されている。ガリレオが望遠鏡という道具で天体を観測できたからこそこの洗脳世界から脱却できた。内々での議論は意味が無く、外の世界の現象情報を取り入れて初めて答えを導き出せる。

ここで一つ哲学的可能性。
今の世界の人間の道を失って戦っている姿は将に天動説、右側の図の様にゴチャゴチャ、文明の末期症状^^これは人間(地球)が中心と考えるから起こる現象。いつの日か左の地動説の様に本来人間(地球)の与えられた立ち位置が中心でないことを知った時、同心円状に秩序立てられた調和した世界が見える日が来るかもしれない。

Commented by 並里義明建築研究所/ AYN

(function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/sdk.js#xfbml=1&version=v2.3"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs);}(document, 'script', 'facebook-jssdk'));

Las teorías cambian con los años, al igual que nuestro planeta lo esta haciendo.Heliocentrismo = Los planetas giran...

Posted by Cerebro Digital on 2016年1月7日

関連記事