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2015年12月07日

人類は月へ行ったのか?

「あかつき」が今朝5年ぶりのリベンジで金星軌道に入る予定JAXA頑張ってほしいですね^^

宇宙開発は国家の力を見せつける道具として使われた。
現在のロケット制御技術のほとんどが第二次世界大戦のドイツのV-2ロケットが元になっているらしい。当時で位置を補正しながら真っ直ぐ進む能力を得ている。月を夢見て研究していたドイツ科学者はナチスによるこれ以上の軍事利用を恐れ運搬車100台と貨物列車で資料を持ち亡命。後に彼らはアメリカへ投降アメリカは膨大な資料と技術、科学者を得る。3日後にはソ連にドイツのロケット工場が占拠される。「つまりドイツのDNA」

アメリカとソ連の宇宙競争概略
1957/10/4 ソ連による人類初、人工衛星打ち上げ成功
1957/12/6 アメリカ発射直後2秒で爆発
1958/1/31 アメリカはドイツの技術者を起用し初の人工衛星を成功させる
1961/4/12 ソ連による人類初有人宇宙飛行「地球は青かった」
1969/7/4 ソ連月を目指しN-1ロケット、発射後10秒で爆発
1969/7/16 アメリカ月を目指しアポロ11号、人類初月へ。ケネディーの公約通り60年代で成し遂げた。

後半では実に12日後にアメリカが発射するという緊迫ぶり。人類が月へ行っていないという疑惑あり、その中の一つに「何故あれから月へ行っていないのか?」という質問がある。ソ連はアポロの成功後その多額の費用を投じ、月へ行く必要性を否定し、アメリカも同様の考えを持っている。疑わしい言い訳に聞こえますが計画の内容を見るや納得。

素人からすると月に行くのと、衛星を飛ばすのは同じようなものと思うかもしれないけれど全く別物です。実はアポロ11号を載せたロケットは現在でも人類史上最も大きく、最も高価で、最も遠い場所に行った乗り物なのです。一般の人工衛星、スペースシャトルが50m前後なのに対して、サターンV(アポロ11号)は110mです。重量は一般に20t程度の輸送なのに対し110tの輸送が可能。いかに桁外れだったかが分かります。衛星を飛ばすのに時速28,000km必要なのに対し、重力圏を振り切り月へ行くためには時速40,000km必要。あれだけ大きなものを秒速11kmで飛ばす必要があるんです。液体燃料の消費も桁外れで一秒に1.5tも消費した。総重量3,000tの93%は液体燃料。

当時の冷戦を考えれば宇宙事業への支持も得やすかったのかもしれない。そして「何故あれから月へ行っていないのか?」の解答もこの膨大過ぎる計画を見ると理解もできる。当時の冷戦が可能にした計画なのかもしれない。

Presented by 並里義明建築研究所/ AYN

最強エンジン


画像
https://en.wikipedia.org/wiki/Rocketdyne_F-1




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Posted by 並里義明建築研究所 at 14:16│Comments(0)AYN自然科学
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