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2017年08月22日

メートル VS ノット 地球を舞台としたモジュールに相応しいものは?

船の事故が多いですね一体どのくらいのスピードでぶつかってきたんでしょうかね?
最近軍艦にぶつかったのは前回はコンテナ船、今回はタンカー。それぞれ平均的に24ノット毎時、15ノット毎時程度のようです。・・・ピンときません。

長さの単位には色々あるのですがメートルとノットのお話

歴史はノットの方が長く16世紀、メートルは18世紀。

大航海時代の一歩前16世紀にノットは航海で使われ始め、航空で使われ経度1分に相当する平均的子午線弧の長さとなり現在でも使われる。大まかにいう地球の直径の円周1度分の長さを60分割した長さ1.8kmに相当。360度はバビロニア時代に太陽を回る地球の回転数により定義、地球の一周の長さは古代ギリシャ時代に現在の15%の誤差によりスタート。ノットは人類の英知の結晶のような秩序的美しさを持ちます。

大航海時代を経た18世紀世界は色々な長さの単位で混乱する。人類より普遍的な長さを追求していく。それがSI国際単位であるメートルで人類の技術の進歩と共にメートル原器など定義が変わってきたが現在では不変性の高い光の速度が元になっていて光の1秒で進む長さの 299792458分の1としている。相対性理論により1秒の定義も出てくるがこれは無視してよい範囲として2002年にほぼ落ち着いている。

文化とは切り離して哲学的に普遍的長さを追求する目的でメートルが生まれたのですが未だにノットの人気が高いようです。航海術の計算等天体との関係性からその結びつきが強いものと思われます。

国連海洋法条約の200海里、実は200ノットと同値です。ノットは地球規模を舞台としたモジュールであることが良くわかりました。

ちなみに貨物船、タンカーの速度はそれぞれ12.3m/s、7.7 m/s (44km/h、28km/h)となります。結構な早さですね。^^

---並里義明建築研究所/ AYN---
http://namizato.jp

メートル VS ノット 地球を舞台としたモジュールに相応しいものは?




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Posted by 並里義明建築研究所 at 23:30│Comments(0)AYN自然科学
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